波止釣りでの浮きの役割

ウキ釣りとは

ウキという名の釣りのパーツですが、
魚の当たりを視覚に伝えるという役割が主な役割ですが、
じつはそれ以外にも様々な役割や機能があります。
状況判断や用途によって使い分けたり、
ウキのよっては魚の当たりが明確にでる浮きもあれば、
全然あたりがでず、このウキを使って魚を釣ったことがない!
なんてウキも1つや2つはありますね、購入したものの一度も使ってないものまで(^^♪

浮きの持つ機能を紹介

  1. アタリ(魚信)を表現する。
  2. 仕掛けを投げるため
  3. 付けエサを運ぶ
  4. 一定の棚に付け餌をキープする
  5. ウキを支点にして仕掛けを操作する。
  6. 水深を測る
  7. 餌の有無を判断する
  8. 潮の流れの早さを知る

といった具合にアタリを表現する以外にも幾つかの役割や機能があることがあります。

1魚信を目視でわかるように表現する。

感度と視認性のバランスをどう持ってい行くかという問題がある。視認性を優先すれが、大きく太いのでよく視える浮きを選択すれば感度(餌に魚が触れたり喰った時の反応が敏感に反応する)は悪くなる。逆に、小さく細くなればなるほど感度は上がるが見えにくくなる。そのバランスをどれくらいで妥協するのかといったところです。

2仕掛けを投げる


浮き自体の自重の問題で、自重が無ければ向かい風等の場合は仕掛けをポイントへ飛ばせない(届かない)どんな高価で感度の良い浮きでもポイントに届いて初めてその効果を発揮する事が出来るので、状況にあったウキを選択できるのか?がカギになります。

3付けエサを運ぶ

潮のながれに乗せて運ぶことになりますのでウキの大きさや形状などによってその影響の大小が異なるのでウキの選択次第では餌を運びやすくなったり全然はこべなかったりします。水中ウキというものを使用することもあります。ウキと名前がついていますが役割は基本的には錘の役割をします。

4一定の層に餌をキープする

一定の層に餌をキープするには浮力により一定の深さ以上に餌が落ちて行かないようにするための、ウキの浮力が必要になります。

5ウキを支点に仕掛けを操作する(誘い)

これもウキの形状などによっては誘いやすい浮きとそうでない浮きとがあります。形状として大きく分かられるのが玉ウキ丸い浮きと棒ウキ細身の棒状の浮き、細身のウキは感度が良いのが特徴ですがちょっとした波などにも揉まれて沈んでしまう事があります。一方玉ウキは波のある場合や風の影響を受けにくいが、体積が大きくなるのでウキを沈めるのに若干の抵抗が掛かるので喰い渋りには不向きかもしれません。(浮きその物を沈めてしまい抵抗を消すテクニックもあります。)

6、水深を測る。

初めての釣り場所や釣り開始の際に現在の水深(満潮や干潮)の差で深さが変わるので主に底までの深さを知るために水深を測ります。海上釣り堀は底のネットまでの深さを調べることで根掛かり(釣り堀はネットを通過しない専用の物が必要です。)を防止する意味もあります。堤防や波止の水深を測る際は、針にゴム管付きの錘又は専用の棚とり錘などを使用してウキがどの程度沈むかで深さを測ります。(沈むウキの位置で判断します。)

7、餌の有無を判断する。

エサが針についてないと釣れませんが気になって何度も何度も仕掛けを回収していてはキリがありません、そこで浮きを餌の有無を調べるセンサーとして使用する事が出来ます。これは棒ウキの方が分かりやすいと思います。棒ウキの目盛りの位置(仮にグリーンと仮定します。)が餌の無い状態で浮いている状態に、付けエサを付けた場合に目印の色が沈むのであれば、目安にした目盛りの浮き沈みで餌の有無を判断で来ます。あ、もうエサが取られてないのが容易に判断できるようになります。

8、潮の流れの早さを知る。

これは浮きでなくても水面を浮いているゴミの流れや水中に漂っている浮遊物の流れからも知ることが出来ますが目視出来ない沖の方の流れもウキなら確認する事が出来たりします。

棒ウキにも種類がある。

棒ウキと言われる形状のウキですが、その材料となるものによって感度が異なったり、特殊な機能が付いていたりします、そんな棒ウキの特徴を理解できれば扱い方や釣果に差が出るようになります。

素材について

ウキの土台となる部分胴体に使われる素材で大きく分けて人工的な素材と自然物の素材とに分かれる

プラスチック製品

電気ウキやで電子浮きに使われることが多い素材で、プラスチックの中に空気が入っていたりとほかの素材に比べて大きな浮力があるのも特徴(飛ばしサビキに利用される浮き等)

標準的なウキで一般的によく使われるウキの材料、加工がしやすく変形しにくいのも特徴

孔雀の羽

浮きの銘柄に孔雀と印字されていることも多くわかりやすい、若干素材としては高めの浮きで浮き自体は軽く奇麗

カヤ

孔雀に比べると少し安価である

発砲材

発泡素材の浮きで浮力が大変大きく錘の負荷も掛けられる、波止釣りでの出番は少ないかもしれない。

トップの形状も重要?

パイプトップ

パイプの形状になっており中に空気の層があるので浮力がある

パイプトップのウキは繊細な辺りは若干取りにくいものの、ソリッドよりは太目で視認性は見やすいものが多くあり、電気ウキも数多く販売されてあり、照度も明るいものがあるので少々の距離があっても見えるだろう。
パイプに浮力があるので、一気にウキを海中へ引き込んでいくような対象魚を釣る場合や、浮力の大きいものが必要な時などに選択したい(釣り堀などでも活躍しそうだ。)
ソリッドトップ

パイプトップよりも浮力が無く、繊細で小さなあたりも出やすいが細身の為視認性は悪い。

感度優先ならばソリッドトップの方がおススメですが、遠投するような釣りには向きません。
視力が良ければ見える方もいらっしゃるようですが、通常の視力ではウキその物がどこにあるのか分からなくなることが多いです。
近距離のでの小さなあたりを取りたい場合などに利用するのが良いようです。
夜間の電気ウキなどは若干見えやすくはなりますが、やはり近距離向けでしょう。
また、先が細く折れやすいので障害物に当たって折れやすい特徴もあります。

夜間浮き(電気ウキ)について

電気ウキ

ウキの役割の視覚に魚の当たりを伝える目的がありますが、夜間は当たりが暗くなり照明の無い波止ではウキその物が見えなくなってしまいます。そこで活躍するのが、浮きに発光ダイオードなどの電気がつく電気ウキ(電子浮き)です。

電気ウキは主に夜の釣りで使用するのですが、浮きその物の機能+電光部+電池といった余分な部品が組み込まれていますので、ゆえに商品そのものも高価であったりします。

電気ウキは発光数で選ぶ。

一番簡単な電気ウキは浮きの伝端部分のトップが発光する、1っ点発光の物が昔からありますが、最近ではLEDの物がほとんどで電球タイプはほぼ見かけなくなりました。

1点発光Vs多点発光

電気ウキは価格が高くなりますので、2つ以上の発光点(多点発光)にこだわらなけければ通常の浮きに発光部品を取り付けて電気ウキの代わりに使用することもでき、費用も抑えれれます。
一方多点発光(2点発光や3点発光等)は発光点が多くありますのでとても見やすい電気ウキで、中でも5点発光や全点発光なんてウキは日中のウキと変わりないように見える浮きで電気ウキ釣り初心者や細かいウキの当たりを見たい人にはお勧めできるタイプの電気ウキです。

最近では多点発光の電気ウキを利用するようになりましたが理由はやはり目の負担軽減のためです。

電気ウキ(棒ウキ)の当たりの取り方は

全点発光や多点発光はほぼ日中の当たりの取り方と同じでよいといえるでしょう。
電気ウキの当たりの取り方で難しいのは1点の発光しか持たないウキの場合です。1点発光の当たりの取り方の難しいのは全て水没しない場合の当たりの場合でしょう。すべて沈まないので気が付かないうちに餌だけなくなっていつまでも水面を漂っている電気を見つめて居ては釣れませんね。

一点発光の棒ウキの当たりの見方はこうすればわかります。
分かりにくい一点発光の電気ウキの当たりの取り方は、トップの発光点とそれが反射して水面に写しだされた反射点との距離で判別してください。通常の釣り方の場合、発光点と反射面と2点見えます。それが波に揺れれてふらふらしながら漂っていますが、軽い当たりがあればそれの距離が短縮して行きやがて一つにつながるように水面に近づいてゆきます。一つにつながった場合がほぼ水面ぎりぎりで、軽く水没した場合は明るさ(照度)が暗くなり、水没が進むにつれ見えなくなります。
この見えなくなった段階で水没していますので誰にでもわかるアタリになりますが、この段階まで行かない場合が釣りをしていると多くあり、できればその段階の前にアタリが分かれば餌が取られた?の判断ができるので無駄にウキを眺める必要がなくなります。
発光点が近づいたがその後離れてしまった場合など餌を交換する事や、発光部が近づいた時点で合わせに行ったり、誘いをかけてみたりすることが出来ます。うまくマッチすれば針掛かりさせることが出来るようになりますね。
夜釣りは、普段通いなれた堤防でも危険が伴います、安全装備や足元灯など細心の注意をして事故怪我の無いようにお願いします。周りが見えないように周りからも見えませんここに人がいますと周りにわかるようにしておくのも有効です。
通常の懐中電灯にコンビニ袋などをかぶせると、
明かりが周りに広がりより明るくなります。

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